

第2回「茂林寺沼湿原100年会議」詳細
■日時=令和7年11月9日(日) 14:00〜16:00
■会場=館林市文化会館2階3号室
■コーディネーター=アクアスフィア・水教育研究所:橋本淳司さん
■グラフィックレコーダー=アラワス:関美穂子さん
■参加者=茂林寺:古川正道住職、茂林寺沼湿原保護保全専門委員会委員長:青木雅夫先生、(株)地球工作所フェロー:斉藤秀生先生、群馬県立館林商工高等学校:齋藤芳子先生・栗原隆先生、群馬県年金受給者協会:栗原さん、ぶんぶくガイドの会:中村貞蔵会長、NPOあいず:牧田康平理事長、渡良瀬くらぶ:荒畑晋也代表、日清紡ブレーキ(株)生産技術部技術管理課:佐久間真二課長さん、ダノンジャパン(株)コーポレートアフェアーズ本部:佐々木恭子マネージャー、(公社)館林青年会議所:土田斗弥専務理事・小暮祐輝総務広報委員会総括幹事、NPOジョイスポーツクラブ:曽原幸子さん 14名
■事務局・関係者=環境省水・大気局環境管理課:赤道麻由課長補佐(*オンライン)、いであ(株):弓木麻記子さん・永田伸さん、アクアスフィア水教育研究所:橋本文子さん
■館林市=館林市教育委員会文化振興課(文化財係):中村豊課長、吉村昭和係長、塚原未来主事、栗原怜来主事補、館林市地球環境課(環境保全係):鷲沢雄一郎係長
《1開会》 文化振興課:吉村係長
《2概要説明》 コーディネーター:橋本淳司さん
(1)グラフィックレコーダー関美穂子さん紹介

今回もグラフィックレコーディングを担当するのは、アラワスの関美穂子さんです。
(2)第2回会議の流れと・位置づけの説明

続いて、コーディネーターの橋本淳司さんから、今日の会議の流れと位置づけの説明がありました。
第1回会議は「Why」、第2回会議は「How」がテーマです。
さて、今日は各グループでどんなディスカッションが行われて、どのようなグラレコが出来上がるでしょうか?(ワクワク)
《3参加者のみなさんに期待すること》 文化振興課:中村課長

ここで事務局の文化振興課・中村課長から今日の会議で、参加者のみなさんに期待することについてお話がありました。
《4グループ対話》
(1)第1回会議〔8/30(土)〕グラレコふりかえり・自己紹介【10分】

前回同様に、参加者は受付でグループ分けカードを引き、4つのグループにアトランダムに分かれます。
第2回は「ミゾソバ」「コウホネ」「ヨシ」「アキノウナギツカミ」の4グループを設定しました。

8/30(土)に開催した第1回会議のグラフィックレコーディングを確認しながら、20年後に目指す茂林寺沼の将来像と参加者の意見を再確認します。
(2)第1回維持管理トライアル「キショウブバスターズ」〔10/4(土)〕ふりかえり【10分】

茂林寺沼湿原100年プロジェクトでは、維持管理トライアル実施の際に、知識やスキル、当日の皆さんの様子や活動の雰囲気を映像として記録しています。
10/4(土)第1回維持管理トライアル「キショウブバスターズ」のまとめ動画をみんなで見ながら、活動内容や参加者意見などをふりかえりました。

映像だけでなく、「キショウブバスターズ」参加者のみなさんが描いてくれたアンケート結果も集計し、100年会議参加者と共有します。
(3)「20年後(2045年)の茂林寺沼湿原の姿を実現するために、私たちはどのような活動ができるか?それはどのエリアか?」
[1]グループ対話 【10分】
4〜5人が1グループとなって、ファシリテーターが1人配置され、各グループでテーマについて意見を出し合いました。
[2]青木雅夫先生のレクチャー「茂林寺沼とその湿原―自然との関わりを続けましょう―」【15分】

茂林寺沼湿原保護保全専門委員会委員長の青木雅夫先生から、茂林寺沼湿原では人が適度に関わることが、保全や健全化のためにとても重要であることや、観光などの活用なども湿原が保全されることがベースになっていることについてレクチャーをいただきました。
[3]美園小学校峯﨑校長のメッセージ「『茂林寺沼タイムス』の活動を通して、小学生の子どもたちにどんな未来を伝えたいか?」【5分】

続いて、「魅力発信『茂林寺沼タイムス』」の取組で連携している、館林市立美園小学校の峯﨑正樹校長先生から、9/19(金)に実施した4年生による茂林寺沼湿原のフィールドワークのようすや、『茂林寺沼タイムス』の活動をとおして子どもたちに伝えたい未来についてのインタビュー動画を、参加者全員で視聴しました。
[4]グループ対話2+全体共有【10分】

まず最初にグループで出た意見ですが、再度同じテーマで話しあってもらったところ、専門家のレクチャーや校長先生のインタビュー動画を見たあとで、変化もあったようです。
特に湿原を保全することの重要性や、子どもたちの未来や学びと関連する追加意見なども、どんどん出ていました。

各グループのファシリテーターが、意見を集約・要約し、会議参加者全体に発表・共有します。
各グループの意見は、このように模造紙にまとめられました。




模造紙の中央には茂林寺沼湿原の俯瞰写真が貼られていて、活動エリアの近くに意見が書かれた付箋を貼ります。
また、今回の会議に参加できなかった、大泉高校の先生・生徒、館林商工の生徒の意見も事前にメッセージとして集め、2回目のグループ対話で紹介しました。
[5]現時点でのグラレコ共有【10分】

グラフィックレコーダーの関さんが、グループ対話を巡回したり、ファシリテーターからの発表を、グラレコにまとめてくれました。
関さんは「①維持管理活動」、「②教育活動」、「③活動資金の確保」の3つのキーワードでグルーピングし、茂林寺沼湿原では①〜③が密接に関連し合っている部分も多い、と解説してくれました。
[6]グループ対話3 【10分】

3回目のグループ対話では、先程発表されたグラレコに付け加えたいことなどが話し合われました。
[7]全体まとめ・再共有 【5分】


こちらが出来上がった第2回会議のグラレコ(暫定版のため、後日確定版に差し替えます)です。
グラレコを見ると、「私たち(民間企業や住民)」が取組むアクションと「行政」が取組むアクションが混在しているので、明確な仕分けが必要かもしれません。
仕分けをするなかで、第3回会議では参加者が取組みたいアクションごとにグループ化されたり、その取組自体を100年プロジェクトの活動に位置づけると、参加者のモチベーションも上がっていくのかもしれません。

環境省の赤道補佐もオンライン参加してくだっていましたので、最後に会議や対話・発表、グラレコについてご講評をいただきました。
最後に、文化振興課から、今後の100年プロジェクトの活動スケジュールを紹介して、会議はお開きとなりました。










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□参加者が世代や所属の枠をこえて、異分野の人や考えと触れ、協働していくための場が生まれました!!
環境省「令和7年度良好な水環境保全・活用モデル事業」に採択いただいた館林市の「茂林寺沼湿原保全・活用100年プロジェクト」。
その取組のひとつ「茂林寺沼湿原100年会議」を初開催しました。
コーディネーターをつとめるのは水ジャーナリストの橋本淳司さん(アクアスフィア・水教育研究所代表)です。 →アクアスフィア・水教育研究所さんのサイト
会議には、日頃から茂林寺沼湿原でに関わっている、地域住民や活動団体、民間事業者等の皆さんにご参加いただきました!
□新たな試み「グラフィックレコーディング」の導入!!
この「100年会議」では、新たな試みとして「グラフィックレコーディング」を導入しています。
グラフィックレコーディングとは、会議の内容を絵や図、文字などで視覚的に記録し、会議参加者の課題意識を共有するものです。
次なるミッションを会議の参加者自身で探し出し、解決のためのアクションにつなげていきます!
なお、「100年会議」では、グラフィックレコーダーをアラワス代表の関美穂子さんにお願いしています。 →アラワスさんのサイト
□会議終了後の様子
早速、会議終了後に、初めて会う参加者同士で会話が生まれていました。
日頃取組んでいることを専門家に相談する参加者や、業種の異なる企業さん同士でアイデアを出し合ったりしていたり、
ヨシのワークショップを主催する人と商店街で駄菓子屋を営むNPOの代表が今後の活動を話し合う様子も見られました。
高校生たちはグラフィックレコーディングに興味を持ち、関さんにグラレコのやりかたを詳しく聞いていました。
第1回「茂林寺沼湿原100年会議」詳細 →次第(PDF)
■日時=令和7年8月30日(土) 14:00〜16:00
■会場=館林市文化会館2階3号室
■コーディネーター=アクアスフィア・水教育研究所:橋本淳司さん
■グラフィックレコーダー=アラワス:関美穂子さん
■参加者=茂林寺:古川正道住職、堀工区:野村貞雄区長、茂林寺沼湿原保護保全専門委員会:青木雅夫先生、(株)地球工作所:斉藤秀生先生、群馬県立大泉高等学校:清水美果先生・根井貴宏先生・塩田裕賀さん・春木花夢さん・本島海咲姫さん・塩田絢斗さん、群馬県立館林商工高等学校:齋藤芳子先生・塩田桃花さん・松本里玖さん・板橋凛音さん、ぶんぶくガイドの会:中村貞蔵会長、NPOあいず:牧田康平理事長、(社福)愛光園カレンフィールド:佐藤圭さん、もりじん:橋本英樹さん、日清紡ブレーキ(株)生産技術部設備保全課:青木哲徳課長さん、(株)NEW METABOLISM:田部井忠史さん、ダノンジャパン(株)コーポレートアフェアーズ本部:佐々木恭子マネージャー、NPOジョイスポーツクラブ:曽原幸子さん、(一社)かい:高庭佳奈美さん、渡良瀬くらぶ:荒畑晋也さん 24名
■事務局・関係者=環境省水・大気局環境管理課:赤道麻由課長補佐、いであ(株):小島優祐さん・永田伸さん、アクアスフィア・水教育研究所:橋本文子さん、オブザーバー:永本裕之さん
■館林市=館林市教育委員会文化振興課(文化財係):中村豊課長、吉村昭和係長、塚原未来主事、栗原怜来主事補、館林市地球環境課(環境保全係):鷲沢雄一郎係長
《1 開会》
《2 あいさつ》 橋本淳司さん

《3 趣旨説明》 文化振興課:中村課長 →100年プロジェクト概要説明(PDF)




《4 参加者の自己紹介》
・参加者がそれぞれ、自分の名前と所属を言ったあとで、「茂林寺沼湿原の好きなところ」を30秒で発表しました。

《5 グループ対話》
・5つのグループに分かれて、「20年後の茂林寺沼湿原、どうなってほしい?そのためには?」テーマに対話しました。
(1)「こうなってほしい」共有【10分間】、(2)「そのために私たちは?」話し合い【10分間】、(3)全体まとめ・発表【15分間】


《6 モデル事業説明》 環境省:赤道補佐 →環境省モデル事業概要説明(PDF)

《7 今年度の具体的取組について》 文化振興課:吉村係長

《8 参加者の感想》
・今日の感想、これから話してみたいこと などを発表・共有
〘春の湿原グループ〙 *グループファシリテーター=文化振興課:中村課長

〘カキツバタグループ〙 *グループファシリテーター=文化振興課:吉村係長

〘初夏の湿原グループ〙 *グループファシリテーター=文化振興課:栗原主事補

〘コウホネグループ〙 *グループファシリテーター=いであ(株):小島さん

〘冬の湿原〙 *グループファシリテーター=文化振興課:塚原主事

・グラフィックレコーディング成果発表 グラフィックレコーダー:関美穂子さん


グラフィックレコーディング完成版! (←9/5 NEW)


《9 閉会》
(1)次回の活動・・・維持管理トライアル=10/4(土)8:30〜12:00「清掃活動・キショウブバスターズ(外来種駆除)」
(2)お知らせ・・・・毎月第3日曜日に茂林寺沼湿原で学習会・観察会開催(青木雅夫先生・斉藤秀生先生)
(3)記念撮影・・・・参加者でグラレコ結果を囲んで記念撮影をしました!


令和7年6月9日(月)13:30〜17:30 環境省主催「水辺の環境活動フォーラム」で「茂林寺沼湿原保全・活用100年プロジェクト」をPRしました。
まず「100秒PR」でプロジェクト概要を説明したほか、フォーラム後半のポスターセッションでもPRブースに沢山のかたにお越しいただきました。
全国各地で水辺の環境活動に取組む自治体や活動団体、企業のみなさんと連携しながら、茂林寺沼湿原の「里沼」的再生に取り組んでいきます!




環境省では、水辺や海辺での環境活動や「良好な環境」を活かした地域づくりの推進に向けて、「水辺の環境活動プラットフォーム」ウェブサイトを新たに開設し、会員登録を開始しました!そして、6月9日(月)に「水辺の環境活動フォーラム」を開催します!
《「水辺の環境活動プラットフォーム」ウェブサイトの開設【会員募集】》
環境省の推進する、「良好な環境」を活かした地域づくりや、身近な水辺の調査に関する様々な情報を集約して提供します。
会員登録いただくと、良好な水環境等の保全・活用に関する行政、企業、団体の取組やイベント、他の団体等と交流したい案件について掲載することが可能です。ぜひ会員登録を御願いします!https://policies.env.go.jp/water/waterside-environment/

《「水辺の環境活動フォーラム」の開催【参加者募集】》
令和7年度環境省モデル事業採択の23団体による100秒PRや、水環境に関する様々な団体からの話題提供、ディスカッションにより、水辺を活用した地域の魅力向上について議論を深めます。また、会場ではポスターセッションも行います。ぜひご参加ください!
*館林市の「『茂林寺沼湿原』保全・活用100年プロジェクト」も参加予定です!
【日時】令和7年6月9日(月) 13:30~17:30(予定)
【開催形式】ハイブリッド開催(会場/Zoom ウェビナー)
【場所】御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター sola city Hall
【定員】会場 約250名、オンライン500名
【詳細・お申込み】https://www.env.go.jp/press/press_04877.html
申込締切:令和7年6月6日(金)




▶プレスリリース(「茂林寺沼湿原」保全・活用100年プロジェクト)
《環境省「良好な水環境保全・活用モデル事業」》
■環境省では、豊かな水辺等の良好な水環境の保全・活用による地域づくりにより、良好な水環境を活かした地域の魅力度の向上、地域活性化を推進するモデル事業を実施しています。
■令和7年度は21件の応募があり5件が選定(採択)されました。
▶環境省サイト
■事業概要 ▶良好な水環境(概要版_R7)
□公募対象地域:
全国の水環境等の保全・活用等による地域課題の解決に取組む地域(※閉鎖性海域等の沿岸地域は対象外)
□公募団体:
地方公共団体、公益法人・NPO法人・企業・学校法人・観光協会等の民間団体またはこれらを構成団体とする協議会等
□対象事業: (申請額上限額=税込300万円)
⑴水環境等の保全・調査活動
・地域の自然的特性や歴史・文化・産業の観点を踏まえた水辺や湧水、地下水の保全・創出活動
・水道水源である森や川からの流域一体的な保全・調査
・水域生態系・水質の調査、普及啓発ツールの検討
・水域生態系の保全活動の経済価値評価、効果の見える化 など
⑵水環境等の活用方策の検討
・地域の環境資源の掘り起こしやブランディング、地域特産品づくり
・きれいで豊かな水を活かした地場産業の維持・振興 など
⑶水環境等の保全・活用のための体制づくり
・⑴、⑵のための体制構築
・水に関わる取組を通じて地域内外の交流等を促進させる活動(地域協議会等の組織の設立・運営、シンポジウムの開催等)
《館林市「『茂林寺沼湿原』保全・活用100年プロジェクト」》

▶「令和7年度良好な水環境保全・活用モデル事業」館林市
■令和7年度は21件の応募があり、館林市が申請した「『茂林寺沼湿原』保全・活用100年プロジェクト」が選定(採択)されました。
■本事業では「茂林寺沼湿原」の健全化を図るため地域の多様主体との連携体制を構築するとともに、魅力発見調査や環境整備トライアルなどを実施し、環境保全・整備コスト削減と地域型自走サイクル確立を目指します。地域ぐるみで茂林寺沼の100年後を構想しながら、湿原の再生に取り組みます!
■申請概要
□申請団体: 館林市教育委員会
□事業概要:日本有数の低層湿原であり、消滅の危機に瀕している茂林寺沼湿原において、湿原利害関係者を含めた地域の多様な主体との連携プラットフォーム 「茂林寺沼湿原100年会議」を構築する。魅力発見調査、維持管理トライアル等の活動を通じ、地域ぐるみでの湿原(里沼)の再生を目指す。
□実施内容:
⑴茂林寺沼湿原100年会議の構築
⑵地元小中学生のフィールドワークによる魅力発見調査と「茂林寺沼タイムス」による情報発信
⑶地元ボランティアによる里沼の保全、維持管理トライアル など

■担当:館林市教育委員会 文化振興課 文化財係